オールドGUCCIのバッグの根革交換リペア(第2461回)

どんな高級品のバッグでも経年劣化してしまう部分の修理

昨日はお休み頂きまして有難うございました!

今日は天気が良いけど風が強いですね!

洗濯ものを外に干してきたけど大丈夫かしら・・・w

さーて、今日も頑張りまーす!!

早速本題!

オールドGUCCIのショルダーバッグが入庫してきました~

と、今回はこちら♪

オールドGUCCIとは創業者のグッチオ・グッチやその一族が手掛けたアイテムを指しまして、1921~1980年代末までの物をいいます。その後の90年製のものでも基本的には古くても「オールド」とは言いません。

なので現代のGUCCIは初期の一族が手掛けた物ではなく名前だけが残っているというイメージなんです。

コアなお客様はこの「オールド」を好んで使用されています。

今回はこの作品の・・・

根革はどうしても老朽化でこうなってしまいますね!

ということで同じ皮革は持ち合わせていないのでですが、グレージングヌメのチョコを利用してこの部分を再現して組んでいきます。

外すのは楽だけど、この部分を製作して取り付けるのは一苦労ww

結局縫製時に内部も分解して縫製をしないといけないのがこの根革ww

この交換も手が掛かるんですけど修理しに来られるお客様は二極化されますww

ちょちょっと直ると思ってる方と、手間がかかるんだろうな・・と思っている方ww

これ、、ファスナー部分も解体しないとダメなんです。

なのでほつれ糸が見えますが解体していくとこの根革の内部に辿り着くんですよw

すなわちすぐには終わりませんw

そして縫製するときは手縫いで強固に縫製を入れていく。

修理屋さんによってはミシンで仕上げてしまったりが多いかと思いますがウチの場合は拘りで壊れにくいように手縫いで組み上げます。耐久性は比になりません。

取り付けたら今度はファスナー部分を縫製して戻していく。

こういう所まで解体しないと根革は治せないのですwwこれでわかりましたね!

しかしこのバッグ、状態がいい。

相当大事に使用されてきたのでしょうね。

はーい♪ 直りました♪ 最後は根革を縫製して終わるのではなくファスナーを付けて終了~!

では肝心な根革はどうなったのでしょう?!(゚∀゚)

こんな感じに新品同様ですよ(゚Д゚)ノこれで一安心!!

ほんとはこの根革、両側交換をお勧めしています。

というのも片側が壊れると大体反対側も同じように老朽化しているので壊れるんですよww

直接来店の方は理解して下さる方が多いのですがネット対応だととりあえず片側で!という流れが多いですww

そして半年後以降に再び修理で送られてくることがもう過去二桁件数超えてます笑

さぁ、もう一度オールドGUCCIに日の光を!!

普段あんまりブランド品興味ないんですけどね。

このバッグ、カッコイイと思いました。

一つの時代を引っ張って来たショルダーバッグ、ちょっと雰囲気が違います。

最近のバッグと置き比べるまでもないでしょう。

ではではっ(^^)/

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