Sigma最大サイズの首輪!イングリッシュマスティフのハーフ(第2584回)
体重114kg、首回り84cmの巨大ワンコの為に作る首輪。
昨日ね、この私も納品まで超不安だった作品を無事に納められたということと、イベント前ということもあるので書きます。
先月国立昭和記念公園にてしっぽフェスタに出店してきたのですが、その際に出会ったこのワンちゃん。
一回ご案内したかとおもいますが再度ね。
イングリッシュマスティフ・・知らないワンコでしたがもう・・熊でしたよ笑
出店中にニコニコしながら近寄って来て私に話しかけてくる女性がいました。
お客様「あの~、おたくは大きいワンちゃんの首輪とかも作ってくれるのかしら?☺」
私「あ、多分作れますよ~!」
お客様「え~!じゃあ今連れて来るわね~♪」と。
シェパード系のワンちゃんやボクサーやイングリッシュブルドック等大型には過去に対応して来た経験があるのでまぁなんとかなるだろ・・と安易な考えでいたのですがこのワンちゃんが登場してきて度肝を抜かれたのが記憶に新しいですww
採寸をしても過去にない感じの物になりそう・・果たして大丈夫なのか?!と思いながらもチャレンジしてみたい・・という気持ちもある訳で、概算を伝えると・・・
お客様「じゃあ色はこの黄色で。幅は5センチで。あとはあなた(私)にお任せするわ♪」と笑
それから半月、このワンちゃんの為に耐えうる金具等商材を探していざ対峙する。
使用する皮革はブッテーロ。イギリス系のワンちゃんという事でエリザベスコインをセンターに置いて仕上げようと決め手はいたのですが、使用するチェーンやDカンの仕組みに悩んでいました。
どう考えてもいつも作る商材では耐えられないのでね。。。笑
そこで専用に製作したローラー内蔵の大型Dカンをロウ付けし、どのメーカーにもない仕組みを構築する。
チェーンの丸カンは最後装着した時の調整の為に切れ込みだけ残しておく。
ちょっとやったことない大きさなんですけどね。耐荷重等を考慮してこのパーツを組んでいく事にしました。
形なんてね、いくらでも作れるにしても果たして耐久性は?!とまで掘り下げるとなかなか実行に移すまでに準備が必要でしたよ・・・笑
まさかのサイズでしたからね。
貼り合わせる皮革はレッドエルクではなくベンズの床面を採用。
レッドエルクだと距離が取れないのと耐久性でちょっと心配があったのでガッチガチに組んでいく事にし、磨き上げて下地を製作しました。
一方銀面は・・・
バリッバリに飾り玉カシメを採用して勝手にデザインして打ち込みまくりましたw
感性だけの一発勝負ww
お客様が気に入るのか気に入らないのか知ったこっちゃないですが気持ちだけは込めまくって「お任せ」に応えた形で製作しました。
ALZUNIの時はよくやりましたがSigmaではほとんどやらなかったこの飾り玉カシメシリーズ。
まぁ・・・めんどくさいし、高級な皮革を好むお客様は比較的素の素材を楽しみたい方が多いのでSigmaでは疎遠ですが、犬具になると話は変わってくるようです。
その後、菱目打ちを打ち込んで縫製穴を開けていく。
あのベンズの床面と貼り合わせて縫い込めば金具の面がワンちゃんの肌に当たらなくなるので安心したハーフチョークに仕上がるんです。
もはや人間のベルトよりも幅がある化け物帯に縫製をしていく笑
凄い手が掛かっていますね・・・笑
金具のチェーンを自作し、コンチョを作り、玉カシメの穴をあけて、そこに金具を打ち込み、縫製穴を開けて、針二本で縫製していく・・・・。
間隔は三歩進んで二歩下がる感じで進行していきましたww
でも手掛けたものは素晴らしい作品になりまして・・・
超巨大なSigmaらしいカスタムハーフチョークが生まれる。
完膚なきまでに組み込んだつもり。
これなら大乗だろうと思って作った作品。
でもね、あれだけ凄まじいスペックのワンちゃんだと付けるまでは不安!!笑
勝手に作ったけど果たして合うんですか?というのも分からないしねww
そしてその日は訪れた。
・・・スゲー、、( ゚Д゚)笑
つづく。