チェロケースの取っ手のリペア(第2618回)

ある日問い合わせでチェロのケースの話を伺う所から始まる。

昨日は上野のパルコの企業様とのオンライン会議にて共同イベントのプレゼンを頂いてきました。

11月12月に関わる事項なのですが、色々とチャレンジをしていきたいと思います。

パルコのお店のお手伝い的な事をSigmaが出来たらちょっと素敵だな・・と(^^)

ビシバシ前に向いて進んでいきたいと思います!

では本題!

チェロのハードケースがSigmaに現る!!

ある日、チェロの入ったハードケースをお持ちの奥様がご来店された時の話。

最初電話でのお問合せにて「チェロのケースの取っ手がもう10年以上使っていて壊れてしまったのですが直せますか?」という内容を伝えられる。

この時点ではちょっとイメージが付かないので「現物がないとちょっと作業の可否はお答えいたしかねます」と返答するとその日のうちにお持ちになられました。

ご本人様よりも大きそうなケースを近くのフジスーパーから運んできたんですよ。

そしてそのケースが上の画像の物でした。

画像を見る限り最後にハードケースにリベットを打ち込んだ作りになっている。

そう、まずは拝見するにあたりこの部品がどのような順序で組まれたものなのかを逆算で推測します。

するとこのケースの取っ手は最後にハード本体にリベットを打ち込んで作られていることが分かるのですが、このリベット部分を破壊して取っ手を救出するとSigmaでは機材不足で修復が不可になります。

でも確かに取っ手の付け根は老朽化著しいので、交換したいお客様の気持ちが分かります。

確認していくと下部はむしろちぎれて来てる!

これは確かにもうなんとかしないと完全に壊れてしまいます。

そして頼める場所が見つからず各所で断られて来たお客様・・。

きっと見てみることは出来ると答えたお店もSigmaが初めてだったのでしょう。

そりゃ期待してしまいますよね。私もお客様だったら期待を胸に持ち込んでいると思うので。

再度眺めていた時にこの仕組みでSigmaが出来そうな解体方法を探す。

持ち手の内部の作りは置いといて、この老朽化した皮革部分をどう交換施工を行うかを考えていました。

この状況から縫製だけをほついて解体してこの状態のまま新しい皮革で組むのか?とか思っていましたが、

根元の角カンを解体出来ないか工具で開いてみると・・

内部が切れ込み入った金具だったので皮革部分だけを救出出来る事に気付きました!笑

今回もたまたま感半端なーいww

でも、この方法で進めるのがベストだと判断して進めていく事としました笑

運が良いですね!多分!

ではこの取っ手を解体して交換していきましょう!!

と、思った矢先に中身を剥くと・・・「ん?なにこれ?( ゚Д゚)・・苦笑」

なんか中から色々出てきましたねww

ナイロンやゴムだかプラスチックだかの素材とかがニュルっと出てきたのですww

これは・・・長丁場確定ですね笑

前例がない作業をするという事はそういう事ですね。

ここまでくると後戻りが出来ない状態なのでやるしかないんです笑

ということで続く・・・笑

 

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