トライアンフのサイドバッグリペア①(第2629回)
恐るべし海外バイクの純正バッグの作り!!
最近行くコンビニの店員さんが、、、絶妙に私の空気と馴染んで対応下さるんですよ。
過去散々コンビニの店員をディスってきましたがそんな中、聞かれないと対応しない、でも薦める時はさりげなくPRしてくる店員さんが出現したんですよ。
今日もいつもと同じようにアイコスの火種を頼むと、サラッと「新発売の製品が二点ありますので良かったら見て下さいね」と言いながらいつもの火種をレジを打っている。ここ重要!新発売を勧めながらもいつものモノを淡々とレジ打っているんです!笑
そこで私は二点を確認し、一つ試しに選んで追加をお願いしたら・・・。
「これ、試したら感想聞かせて欲しいです。レジ袋は要りますか?」と言いながら淡々とレジをこなしていらっしゃる。
この人私の買う物とかを覚えつつも絶妙な間合いを常に保ちながら声かけもしつつ仕事こなしてるんですよ。
合格です。(何様だ!!笑) コンビニレジマスターだなあの人。
では本題!!
イギリス製バイク「トライアンフ」の純正サイドバッグのリペア地獄!ww
今日はこのバッグで行きましょうww
これはある日岐阜県の方からの修理相談を頂いた物。
一見綺麗な純正のバッグに見えるのですが、このバッグを家の塀にヒットさせてしまったらしく、、、
バッグ裏がダメージを被って縫製が破損している。
ここがこうなるって相当だとおもうんですが、確かに破損しています。
画像が送られてきまして、「なかなか修理して下さるところが相談しても見つからないのですがこの修理って可能でしょうか?」と。
完全縫製しなおしは構造上不可能だとしてもあらかた使用しても難が無い位までは持って行けるとは思っていたのでなんとなく概算をだして返信したんですよ。
すると即決で話が決まり、モノが岐阜県から送られてきました。
この時はまだ私が非常に苦戦して悩むだなんて全く思っておりませんでした!笑
バイク用のバッグなので硬かったり頑丈だったりするものの、過去のバイクバッグの修理の経験を踏まえてまぁなんとかなるでしょう!位に待ち構えていたんです。
いざ蓋を開くとそこには、、入口の無いブラックホールが待ち構えていました。
そう、この奥の方でほつれた糸たちが眠っているのですww
おー、ちょーっと一筋縄ではいかなさそうだな~、、ちょっとバラしていきますか!!という事で分解を始めます。
まずはパイプラインの分解から。。。笑
あれれ~、これ蓋の方まである程度外さないと内部のナイロン生地剥がせない・・・そして半周位外さないと手も入ら無さそう・・
ということでどんどん分解をしていきましたww
なんか、、ウエハースみたいに色んな断層が見られるのでちょっと不安をよぎらせながらこじって見ると・・・
「えっ・・?!なんかいつものバイクバッグとは明らかに作りが違うwwヤバくない?・・・」という気持ちになる笑
そう、なんだか色々出て来たんですよww
そしてこの時点でミシンを使用する事が不可能なのが確定した瞬間でもありました笑
でもバラしたからにはやらないといけません。
躊躇したい気持ちもありながらもすすむしかないので前に進むと・・・
なんか!!アクリルの層が見えてきてしまいましたwwこれはヤバイな・・・
いやー、、謎に硬い・・笑
薄っぺらい革の層→ナイロンの層→ゴムの層→板の層→ゴムの層→アクリルの層①→アクリルの層②→ゴムの層etc....
なんなんだこの層の厚さは!!笑
ここまでバラしても全くほつれた糸の患部が肉眼で確認ができませんww
そして手も入りません。
なので更に更に・・・・
バッゴバゴに解体してようやく少し手が入るようになったww
うん、、、( ̄ー ̄) これ戻せるのか・・?笑
そんなことが頭をよぎるくらい分解をしたのですがここまでバラしてもいまいち患部に辿り着きません。
これは確かに他社で断られる作業ですね!!笑
基本的にはムリゲー感覚に陥りますよww
ドラクエ3で言うならばアリアハンの城からレーベの村に行く途中にボストロールが現れてしまったくらいヤバい感覚です。
まぁそんな例えはどうでもいいですねw進むしかないので。
バッグ内部の探索をしていくと違和感ある跡が見つかる!!
とりあえずですね、外見はなんでもなさそうなバッグでしたが、内部解体すると結構変形していたり破損していてダメージを被っているんです。
その中で一か所怪しい箇所を見つけたので・・・
下村さんホジホジしていくwwするとピッタシカンカンでリベット層を採掘成功する!!
見つけたけども・・・wwwどうすんだこれww
もう完全にこの時点で沼にハマりました。
そう、所々でこのリベットがアクリル板を二枚重ねに固定していたんですよ!!
めげずに破壊してリベットを取り出す!!!
そしてこの時点で画像をお客様に送ってご相談させていただきました。
「想像以上に苦戦しそうなので時間をもう少し下さい」と。。。笑
この状況を理解して下さったお客様は快くご了承いただけましたww
ん~・・・・続くw