姫路レザーのベンズの一便目入荷！行く末(第2489回)
sigma2016今では希少な植物タンニン鞣しの極厚無垢ベンズを敢えて扱い続けるSigmaはこの皮革で初めて打ち出し用に使用を試みます。
昨日はトレッサの時代のお客様方のご来店があり、閉店までああでもないこうでもないと各々が好きな事をしている謎の空間を過ごさせていただきました笑
なんだか分からないけど楽しかったですね～ｗｗ
ちょっと作るだけでなく他の仕事も重なっていてバタバタしていたので良い時間でした。
そんな中、ALZUNI時代でも使用していた姫路レザーのベンズを原皮で仕入れましたよ。
ザッ！ナチュラルの植物タンニン鞣しの無垢の最高級部位「ベンズ」の一便目ｗｗ
グレージング加工されたこの皮革、懐かしい・・ってか原皮で見るのはALZUNIの本社工場以来でしたので軽く15年ぶり位ですかね。
これこそ最高級革の古来の製法を引き継いで製作された日本のメーカーによる極厚無垢の逸品なのですが、昨今ではもう生産量が減っている皮革です。
原因としては時流に合っておらず、需要も供給も激減の為、タンナーさんが採算合わない皮革になり、たまにしか作らなくなってしまったとか。
確かに植物タンニン鞣し製法の皮革は旧式製法でかつ植物タンニンの性質上仕上がりが硬い！そしてベンズは極厚、重い！そして無垢過ぎて風合いが各々異なる皮革で安定した色味がクロム鞣しと異なり出せない！そして耐熱性もクロムより弱い！！生産性もクロム鞣しより何倍も手間がかかるし期間もかかる！
デメリットは近年の化学製法の皮革よりかなり多く、巷に流れる革製品のほとんどはクロム鞣し製品なんです。
でも、この皮革、エイジングは絶対に最強！風合いは圧倒的にクロム勝り、質感も比べるまでもないんです。
自然感もそうですし一点物の価値感という所では右に出るものはないんです。
そんな皮革で今回・・
裁断して敢えてインターペットの打ち出し商品としてブログで先述した通り、いっきまーす！(ﾟ∀ﾟ)笑
早速床面から磨き上げています。そう、このメイドインジャパンの古来の植物タンニン鞣しの最高峰ベンズ、裁断しまくって製作しまくってバラまきます！！笑
普段Sigmaってお客様にご依頼頂いて動くことが大半なんですね。ALZUNI時代の時と異なって目玉商品はあっても「打ち出し」ってSigmaは基本はやらないんです。
でも今回は思い切って打ち出します。
理由はこの一年色んなイベントを活動してきて、Sigmaのブースの頭打ちの売り上げと作業量というのが感覚であるんですよ。売れた日でもそれ以上の売り上げを作るのは大変という限界がなんとなく見えるんです。
一人のスタッフがワンちゃんを採寸して飼い主様と商談して製作者が作る。じゃあこの接客販売のサイクルは営業時間内で一日何回転出来るのかと考えると限界があるという訳です。
ということは、インターペットでいくらいつも通り頑張っても頭が見えているのでどんなに頑張ってもこのままでは経費取り戻せないんですよ。笑 クソですね～お金の話なんて。でも必要な事なんですよ。
なのでヘルプスタッフを増やし、誰でも売りやすい打ち出し商品を展開する事で変化を謀る事にしたんです。
結局この扱いにくい硬い皮革を操れるのは私しかいないのでそれはそれで大変なんですけどSigmaらしさを出しつつ伸びしろを作ってみたいですね。
そして床面を磨いたら・・
更に裁断していく。綺麗なベンズ！！
攻めてますね～ｗｗ
まぁ、この皮革タンニン鞣しのナチュラル製品としては日本最高峰だと気持ちはブレません。
がっ！いささか世の常とは逆行していますけどねコレｗｗ
でも、海外の方とか反応あるかもしれないですよね。そして昔懐かしと思う方もいるかもしれないですよね。
そこに今回全てを賭けて準備しています。笑
そしてこの裁断した皮革の角を取りまして・・・
更に削りを入れていきます。どんだけ手間がかかっているんだか・・ｗ
手間をかけ過ぎも良くないんですけどね、このレトロ革、手間をかければかける程に質感と雰囲気が凄く、飼い主の手にも、ワンちゃんの体にもフィットするんですよ。
そして天然無垢の優しい素材というのは良い所ですよね。
ちなみにこの後に再度にコーティングを入れて寝かせます。
そしてこの皮革を製品にしようとすると・・・
初めてこういう製品が出来上がるんです。。。
Sigmaの為にこの製品にするためのベースをひたすら毎日下ごしらえしていこうと思います笑
結果が出るのかわからないけどねｗｗ通用しなかったらかなしい～ｗ
でも何もしないで絵にかいた餅みたいな人にはなりたくないので、ぶっこみますよ～！！！
ではではっ
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