今日は先日鹿二頭を引き連れてタンナー様の元に行った時の話の事をご案内します!
向こうでですね~・・・
結構な数いるわね・・・そんな機会がありました笑
当店ではオーストの至高モデルであるクラインカルー社(ケープカルー)のオーストリッチを取り扱っているのですが、昨年のレザーフェアの展示会に行ったときに国内産のオーストリッチについてお話を頂きまして、実際に染色前の原皮を拝見して来たんです。
普通の革屋はここまであまりやらんけどww
そして話をお伺いするとどうも1万頭位飼っているファームがありまして、そこで食用のお肉などを生産されている様なのですが、その際に皮革を生むことが可能でそれを鞣したものがあるという事で肉眼で確認してみたんですよ。
よく見てみると国内産なだけあって皮革自体は素敵だったんですね。(びっくりした位)
そしてこの皮革を使ってファームは製品を作ろうとしたらしく、色々と鞣してどこぞのクラフターに商品を作ってもらって展開してみたようなのですがあまりうまくいかなかった様で頓挫?して現在ストップしている様な話を伺いました。
そして実際ここ近年、「吉野家」がオーストリッチを社食にして商品化への実験をしているらしく、その際に副産物として皮革を作れることに辿り着き、製品化への話は上がったもののやはり頓挫している様です。
しかし見る限り失敗するような皮革には私には見えなかったんです。
そこで国内産のオーストのメリットとデメリットを個人的主観で考えていきますと、、、
デメリット
①クラインカルー社の知名度が世界的にも高すぎて国内産のオーストの知名度が低いためオーストの良い商品が欲しいならクラカルを選んでしまうので売れにくいないし売れない。
②アフリカの人件費に比べて日本の人件費がかなり高いため、生産コストが全然異なりクラインカルーに比べると値段の部分でも負けてしまう。
③世の中的に国内産のオーストは後発的な製品になってしまうのでなにかと不利。
④製品化したところで染色方法はどこも似たり寄ったりなので類似色にするとまぁ・・難しい。
そのたモロモロありますが大きくくくるならばこんな感じ。に対して・・・
メリット
①純国内産であり、メイドインジャパンという強みがある。
②実はクラインカルー社の鞣しよりも製造工程においてシワができる部分が少なく精度が高い鞣しが可能。(タンナー様の技術にもよる部分だがSigmaの取引先のタンナー様の技術はしわが少なく作っていました。)
③クラスト(染色する前の段階)で手に入る。(クラインカルー社の場合は基本クラストで国内流通は通常ルートだと手に入らないので自由な色を作ることが不可)
④・・③を踏まえて好みな色の製品を作ることが可能
これもその他モロモロありますがこんな感じなんです。
なので大手の会社の場合、このデメリット部分の解決が上手くいきにくくてちょっと動きが鈍ったり止まったりしたんだと思っています。
でもここで純国産のオーストが終わってしまっても勿体ないしつまんないじゃないですか~ww
そしてここ、、、Sigmaじゃないですか~ww
ということで・・・もちろん~
話を詰めてお伺いすると興味を惹かれる方々はいるけど実行者はいないと。
そりゃそうですよね~ww大手がどこまで宣伝したのか努力したのか知りませんが上手くいかないんですから新たなチャレンジャーはなかなか現れないですよねww
でもちっぽけなSigmaはここ、攻められる強みがあります。
個人商店という小さい規模でかつ色々と皆様のおかげで経験を重ねさせて頂いてきた実績があるから。
タンナー様としてはロットで出た方がもちろん商売にはなるのですがまずは実験や研究が必要となるわけで、そのためにはSigmaの様な店が必要だと思うんです。なので実験台になってやろうと決めました。
なので私が肉眼で選んで二頭を選別して特別な染色で依頼をかけてきましたww
クラインカルーと勝負できる純国産皮革を目指す2023製品にチャレンジしてみますよ~♪
企業が上手くいかなかったけどSigmaはSigmaらしい発想で仕掛ける。
これ出来たら面白いですよね~wwということで染色もどの業者もオーストで試したことが無い方法を依頼したのでうまくいくか全くわからないけど、どっちに結果がでてもお楽しみにしていてください!!
上手くいったら笑いましょう!上手くいかなかったとしてもそれはそれで・・・「全然染め上手くいかなかったじゃん!!」って笑えますよね!!!笑
ではでは~
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