オーストリア産エルクとブラウンのリオWバットが新入荷(第2531回)
エルクってフィンランド以外にも北欧でいくつか種類がある!
昨日は久々に東京に足を運び、やっと資材を調達してくることが出来ました!!笑
主に金具の調達をしてきたのですが、途中で挨拶がてらメーカーさんに顔を出したのですがそこで新作を手に入れてきました♪
まず一つ目☆
オーストリア産エルクがSigmaに登場~♪♪
エルクを入荷させるのは5年ぶり位かな。。。
今まで取り扱ってきた皮革はフィンランド産のエルク。
政府の指示のもとで狩猟された皮革だったので散弾銃の銃痕やら極厚の無垢で出来ていたので意味わからない化け物という立ち位置でSigmaで使われました。
しかし今回はオーストリアさんのエルクでして、全然作りが異なるんです!!
厚みは約2mm弱、そして銃痕等は全くありません!
国によって作り方がこうも違う!!
今回は元々鹿の革をとある理由で探していたんですよ。
そしてメーカーさんに相談すると、「鹿革は今いないけどオーストリアの薄いエルクならいるよ~♪」とww
元々放牧されて自然界で育てられたエルクなので生前の傷等はクーズーの様なイメージですが、散弾銃で仕留められた物ではないので比較的綺麗。
バイカーご用達のブーツの皮革として国内に取り入れられた歴史ある皮革との事。
クッション性高く、希少な皮革、そして銀面は非常に渋い!!
とりあえず早速使い始める皮革ですが、一頭で仕入れているので革小物は全然作れます!!
がま口小物にも対応できる皮革ですので方向性は広く、そして牛革よりも丈夫なのでおススメですよ~♪
その他、新しい帯を仕入れました!!
昨日新入荷してそのまま全部買い占めてきました笑 Wバットの新作チョコ!!
地味に思えるかもしれませんが、昨今帯問題が革業界で色々起こっています。
世の中の需要的には革の素材が薄くて柔らかい革(すなわちクロム鞣し)が流行っています。
なのでSigmaが主に扱う事が多いベジタブルタンニン鞣し(植物タンニン鞣し)は固めで無垢なものは科学の皮革に押されています。
なので植物タンニン鞣しで作られる皮革もクロムに対抗して固めではあるけど繊維を細かい状態(若い牛)で薄めに作られて需要を稼ぐ時代に突入していて、ブッテーロ等も昔は厚みが4mm近くあり、一本物の帯を作れたのに現在はそこまで育てずに若いうちに皮革化させてしまうので2mm中盤位の厚みとなり、一本物のベルトには適さない皮革に変貌しています。
同様に、昨年まで扱ってきた旧Wバットのベルト皮革も若くして皮革化してしまうので成長による皮膚の厚みがなくなってしまい、メーカーさんが取り扱いを辞めたんです。
そこで代替えを探し求めた結果、イタリアから新型のWバットを持ってきたという流れ。
なので今回チョコの設定が加わったのです♪
余談ですが実はSigmaのベンズもイタリア製に現在切り替えております。
まぁ、普通に毎日見て触っていない限りはなかなか違いは分からないでしょうww
チョコの厚みは大体4mm位!Sigma的にギリギリ合格ですねww
とにかくコシとハリがあるので雰囲気としては余裕で合格点です。
そしてこの皮革も色々なバリエーションで活躍してくれそうな予感がします♪
メーカーさんは一応定番として置く予定なのでSigmaも帯の定番ラインナップとして加えていこうかと思案中です☆
本当に厳しい革業界、試行錯誤して踏ん張っていきたいと思います!!